会長挨拶
この度、第16回日本CAOS(Computer Assisted Orthopaedic Surgery:コンピューター支援整形外科)研究会を2022年3月17日(木)・18日(金)の2日間の日程で、北里大学北里研究所において開催させていただくことを大変光栄に存じます。
本研究会は、わが国の整形外科分野へのコンピューター支援手術の普及を目的に、2007年に発足した研究会であります。15年前は、関節外科を中心に手術支援システムの精度検証が盛んに行われていました。その後、脊椎外科、腫瘍、外傷領域等 幅広くコンピューター技術が普及し、最先端の医療技術の開発、評価、普及を目的に現在まで継承されてきました。
今回の研究会は“CAOSの過去、現在、未来”をテーマにさせていただきました。昨今のコンピューター技術の進歩は著しく、CAOSが関与する領域の範囲も広がりつつあります。本学会でも、手術支援システムではナビゲーション、ロボットなどの最先端技術、AI(Artificial Intelligence:人工知能)の画像処理への応用、AR/MR/VR技術を用いた医療革新 等、多岐にわたって取り上げていきたいと思います。
今回も 特別講演、シンポジウム、パネルディスカッション等、内容の充実したプログラムとすべく、研究会テーマを反映するセッションを用意して、安全で確実な医療に貢献できるCAOSとは何かを考えていきたいと思います。
本研究会が実り多きものとなるように、精一杯努力してまいります。3月中旬の東京は、桜のつぼみが春の到来を告げる時期と思われ、数々の名所もございます。全国から多数の先生方のご参加を心からお待ち申し上げております。
第16回 日本CAOS研究会 会長 金子 博徳
北里大学北里研究所病院
整形外科